イクボスという言葉を聞いたことはありますか?
「イクボス」とは、職場で一緒に働いている部下やスタッフの仕事と子育ての両立をともに考え、その人の人生を応援しながら、組織としての業績も結果を残しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のことです。
あなたの職場の上司はイクボスですか?
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男性の育休が取りづらいのは、法の整備に職場の環境が追いついていないから。まずは職場の理解が先なのでは?
先進国でとくに北欧などでは、出産しても仕事が続けられるような環境が整っています。
子供ができると男性も育休をとって、夫婦で赤ちゃんを育てる生活が普通になっています。
日本ではワンオペという言葉が一般的になっているように、男性の育児への協力がまだまだ他の先進国に比べたら全然足りていないような気がします。
イクボスという言葉ができたのは、きっと男性が育休をとることや、子供の病気で看病するために仕事を休むことを理解できない若者の上司である昭和の古い考えをもった人が、
子供のことをやるのは女性の仕事だ!
仕事が残っているのに残業しないで帰るのは怠慢だ!という態度でいる上司が多いからではないでしょうか?
実際に、自分が出産して子供を育ててみて、今息子は7歳になり、自分のことは自分でやって、学校の準備や宿題も自分でやるようになりました。
だいぶ手がかからなくなってきましたが、
出産して1年は本当に大変でした。
約1年の育休は子供の夜泣きもあったので、昼間の子供が昼寝をするタイミングで自分の体を休めるので、とても好きなことをする時間も余裕もありません。
どうしても、好きなように生活している夫が羨ましくなってしまう気持ちになります。
でも、夫もできるだけ明日やればいい仕事は切り上げて、なるべきはやく帰るようにがんばっていたし、週末は別の部屋でゆっくり寝ていいよ。と言ってくれたり。
でも、赤ちゃんが泣いているのに無視することなんてできないので、結局夜泣きの対応をしてしまいますが・・・
どうしても赤ちゃんにはママの存在が絶対的で、パパはママのかわりにはなれません。
子供が小さければ小さいほど、赤ちゃんとママは一体なんですよね。
そんな中で、自分のできることはなにか?
パパはパパなりに一生懸命考えてはいます。
それを理解してあげられるほど、ママたちにも余裕がないので伝わらないことが多いのです。
これからの男性の育児がもっともっと普通になるためには、やはり職場の上司の理解は必要になります。
法が整ったけれど、上司は専業主婦に子育てをまかせっきりで、男は黙って仕事をすることで家庭を守るんだ!という固定観念が強い上司だと、なかなか休みづらいものですよね。
でも、最近は、自分の母親もずっと働いて大変な中で育ててくれた。という経験がある上司も増えているような気がします。
女性が働くのはあたりまえ。その中で、どうやったら子育て中の女性が自分らしく働き続けることができるのか?
やっぱり、パパの協力は不可欠だし、その協力をもらうためにはまず職場の理解が必要です。
そうなると、必然的に「イクボス」を増やさないと男性が育児を手伝う環境がなかなか進まない。ということですね。
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「イクボス」も今後は「イクメン」である場合が増えてくる。晩婚化で上司も育児真っ只中の場合もある!

結婚するタイミングがどんどん遅くなって、30代後半、40代ではじめてパパになる男性も少なくないのでは?
実際に、夫の上司は息子より小さい子供がいて、奥さんも働いているので、お互いに休暇を使いながら保育園のお迎えや小学校の見送りをしています。
我が家は夫婦でフレックスを使って、わたしが朝はやくでて、帰りは16時に退社するようにして、夫が子供がグループ登校していくのを見送ってから出勤するようにしています。
会社がある程度大きいと、そういう子育てに対する環境も寛大なので助かります。
それと、子育ての時期はあっという間に過ぎていきます。
あれだけ夜泣きで悩んだ時期がなつかしいです。
子育てで一番大変な時期は子供が0歳~3歳になるくらいまでだと思います。
その時期をいかに夫婦で協力できるのか。
同じ方向にむかっていけるのか?
それが将来の夫婦の絆の第一歩になるのかなと考えています。
どんな大人になってほしいのか?
そのために、今子供に伝えたいことはなにか?
なにを優先して教えていくのか?
そんな話しを夫婦で共有できる時間がとても大切だと思います。
そうやって子育てに真剣に向き合う男性が増えていけば、自分が上司になったときに、父親になったばかりの部下に対してどうやって付き合うのか。
それはイクボスなんて言葉を浸透させなくても、みんなが子育てしやすい環境ができていくんじゃないのかなと思っています。
時代は確実にかわっています。
ワーキングマザーもそんなに悪くない、むしろ子育ても仕事も楽しめるそんな女性がどんどん増えていくといいなぁと思います。